東京大学発のスタートアップ企業であるPale Blueが、韓国の延世大学の6Uキューブサット2機向けに水蒸気式推進機を受注しました。この契約により、推進機は衛星間レーザー通信のための編隊飛行に使用され、2機の衛星間での光通信が行われる予定です。

延世大学のパク・サンヨン教授は、「Pale Blueの推進機は私たちの要件を完璧に満たし、環境に優しいだけでなく、規制上の制約がないという利点もあります。この良好な産学連携を将来の衛星ミッションでも継続できることを楽しみにしています」と述べています。

一方、Pale Blueの共同創業者である浅川純氏は、「当社の水推進機が小型衛星の誘導制御や卓越した通信技術の確立に貢献できると確信しており、当社製品を選んでいただいたことを光栄に思います」とコメント。

Pale Blueはアジアでの存在感を強化し、宇宙技術の発展に貢献することを目指しています。延世大学との協力を通じて、アジアのパートナーとの連携を強化し、事業を拡大していく予定です。

Pale Blueは、2020年に創業され、安全無毒である「水」を推進剤とした持続可能な小型衛星用推進機の技術革新および社会実装に取り組んでいます。同社の目指すところは、小型衛星の実用化に向けた推進機の技術革新を通じて、宇宙産業のコアとなるモビリティを創成し、人類の可能性を拡げることです。

Pale Blue、アジアでの連携拡大、延世大学に水エンジン提供へ