国際宇宙ステーション(ISS)搭載品のタブレット型ハミガキ&マウスウォッシュ「mouthpace®︎ (マウスペース)」の香りをプロデュース
株式会社山河(サンガインセンス)は、JAXAが推進する「THINK SPACE LIFE」プラットフォームを通じ、JTとTSUYOMI株式会社と共同で、タブレット型ハミガキ&マウスウォッシュ「mouthpace®︎」を開発したと発表しました。この製品は2023年8月26日に打ち上げられたJAXAの古川聡宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在ミッションでISSに搭載されました。
サンガインセンスは、伝統的な香りの研究に取り組んできた経験から、「宇宙から四季を感じる」ためのマウスペースの専用フレーバー4種類をプロデュースしました。これにより、宇宙飛行士は口腔ケアを行いながら、四季の移ろいや日本の自然を感じることが可能となります。
この製品は、宇宙飛行士が直面するオーラルヘルスとメンタルヘルスの課題を解決するために開発されました。宇宙飛行士は水の使用量が限られており、歯磨き粉を飲み込むのは抵抗があるという問題がありますが、マウスペースは一粒を噛むと泡立ち、「少量の水」または「吐き出すだけ」で口腔ケアが可能です。さらに、四季を感じるフレーバー(春/薔薇、夏/薄荷、秋/生姜、冬/柚子)は、心地よい香りによりリラックス効果をもたらします。
また、水分を含まない製品は軽量でコンパクトであり、輸送時のCO2と水使用量を大幅に削減できます。さらに、ISS内では飛行士の健康を確保するため、使用できる成分に制限がありますが、マウスペースは食品及び食品添加物を主とし、植物由来の成分と必要不可欠なものだけで構成されています。
今回の開発は「THINK SPACE LIFE」プラットフォームを通じたもので、宇宙生活の課題を解決し、宇宙と地上双方の生活をより良くする研究開発や新規事業創出を目指しています。