G空間・位置情報サービスの領域は、技術開発からサービス展開のステージへと移行 ~特許・ベンチャービジネス動向から見える技術段階~

アスタミューゼ株式会社が所有するイノベーションデータベースを用いて、「G空間・位置情報サービス」に関する技術領域の最新動向をレポートとしてまとめました。「G空間・位置情報サービス」とは、人工衛星や現地調査などから得られる地理データや付随する空間・時間データをデジタル情報として扱い、分析、編集、応用等を可能にする技術分野のことを指します。

レポートによると、G空間・位置情報サービスに関連する特許出願は2001年以降で約90,000件が出願され、中国、アメリカ、日本が主な出願国となっています。また、特許の価値を加味したランキングでは、中国企業のState Grid Yingda International Holding Group Co., Ltd.がトップで、日本からはトヨタ自動車株式会社が15位にランクインしています。

また、G空間・位置情報サービスに関連するベンチャー企業の資金調達額は2001年から2021年までで27億米ドルに達し、特にアメリカと韓国が急速に成長しています。日本からはダイナミックマッププラットフォーム株式会社が、世界でもTOP3に入る300億円以上の資金を調達しています。

以上の傾向は、G空間・位置情報サービスのステージが、基礎技術の開発から、技術を活用したサービス提供へと進化していることを示しています。政府機関が主導していた人工衛星による位置情報提供に加えて、民間企業が衛星コンステレーションを運用するなど、民間セクターの参入が増えているとのことです。

PR TIMES