再び月へ、月面探査や有人探査の拠点整備に挑戦

三菱重工業は、月面探査に関する複数のプロジェクトに参画することを発表しました。その一つは、NASAが主導する「アルテミス計画」の一部として、月を周回する宇宙ステーション「ゲートウェイ」の国際居住棟(I-HAB)の環境制御・生命維持技術(ECLSS)の開発です。ゲートウェイは月探査の拠点となり、宇宙飛行士の生活や活動を支えます。三菱重工業は、これまでの宇宙開発で獲得した技術を活用し、I-HABのECLSSの開発を担当します。

また、三菱重工業は、JAXAとインド宇宙研究機関(ISRO)が協働する月極域探査ミッション「LUPEX」の探査ローバの開発を進めています。このミッションは、月面の水の存在を探査し、その量と質に関するデータを集めることを目的としています。

さらに、三菱重工業は、トヨタ自動車がJAXAと共同で開発を進めている有人与圧ローバの開発にも協力します。有人与圧ローバは、宇宙服を着ることなく乗車できるもので、今後の月探査に活用される予定です。

さらに、三菱重工業は、「こうのとり」やその後継機である「新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)」の開発経験を活かし、ゲートウェイへの物資補給を担う「ゲートウェイ補給機」の検討を支援します。

これらのプロジェクトは、人類の月面探査、さらには火星や他の天体への探査における新たな進展をもたらすことが期待されています。

Source: PR TIMES