インターステラテクノロジズと情報通信研究機構(NICT)が、超超小型衛星を用いた通信システムに関する共同研究契約を締結

北海道広尾郡大樹町を拠点に宇宙輸送と宇宙利用を通じて地球の課題解決を目指すインターステラテクノロジズ株式会社は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)と共に、超超小型衛星による通信システムの共同研究を2023年10月に開始しました。この研究は、衛星通信領域におけるインターステラテクノロジズの先端技術を活用し、ロケット事業と人工衛星事業の垂直統合を最大限に活かすことを目指しています。

衛星通信分野では、従来の大型衛星による「衛星通信1.0」から、遅延が少なく高速通信が可能な「衛星通信コンステレーション」(「衛星通信2.0」)がトレンドとなっています。インターステラテクノロジズでは、超超小型衛星を編隊飛行させて宇宙に巨大なアンテナを形成する技術の研究を進めており、これと衛星通信コンステレーションを組み合わせることで、スマートフォンのような小型デバイスで宇宙空間の衛星と直接通信できる「衛星通信3.0」の実用化を目指しています。

NICTは衛星通信に関する豊富な知見を持ち、両者は本共同研究を通じて超超小型衛星を用いた通信システムのコア技術を確立し、将来的な事業化を目指します。研究期間は2026年3月31日までとなっています。

インターステラテクノロジズの稲川貴大代表取締役社長は、「衛星通信市場は今後これまで以上の爆発的拡大が予想されており、我々の強みであるロケット事業とのシナジーを最大化するうえで最適な事業領域です。次世代・次々世代の先端的衛星通信技術をNICT様と共同研究することで早期の実用化が可能となり、通信領域における日本のプレセンス向上にも貢献できるものと確信しています」とコメントしています。

インターステラテクノロジズは、誰もが宇宙に手が届く未来の実現を目指すスタートアップ企業で、北海道大樹町に本社を置き、東京支社と福島支社、室蘭技術研究所(室蘭工業大学内)の4拠点で開発を進めています。観測ロケットMOMOでこれまでに計3回、国内民間企業単独として初めて且つ唯一の宇宙空間到達を達成、次世代機となる超小型人工衛星打上げロケットZEROの開発を本格化させています。また、人工衛星開発事業Our Starsも手がけており、国内初のロケット×人工衛星の垂直統合サービスを目指しています。

Source: PR TIMES