再突入カプセル技術活用の「小型・超高性能断熱保冷容器」 β版をリリース/BioJapan 2023に出展

JAXAベンチャーの株式会社ツインカプセラは、バイオメディカル分野での検体等の保冷輸送を主なターゲットに、コンパクトサイズで約3日以上の温度維持が可能な超高性能断熱保冷容器のβ版を提供開始しました。

この開発は、2022年12月にタイガー魔法瓶との業務提携により進められました。バイオメディカル分野では、検体、ワクチン、細胞、医薬品、生体組織等の輸送において、適切な温度の維持・管理が必要とされています。しかし、これまでは少量の保冷輸送でも大型の保冷ボックスや大量の保冷剤、ドライアイスが必要で、遠隔地への輸送は高額なコストがかかっていました。ツインカプセラの新型保冷容器は、これらの課題を解決するために開発されました。

新型保冷容器は、-75℃、-20℃、-10℃、4℃、20℃、37℃などの各温度帯で約3日以上の温度維持が可能です。容器の体積は約1.3Lと小型で、手提げカバンで持ち運べるサイズ・重量です。また、バッテリーを使用していないため、航空輸送にも対応可能です。

この新型保冷容器のβ版は、数量限定で提供されます。また、2023年10月11日から13日にかけてパシフィコ横浜で開催されるBioJapan 2023に出展し、新型保冷容器を展示する予定です。

ツインカプセラは、小型・超高性能の保冷コンテナの開発・供給により、検体、ワクチン、医薬品、生体組織等の個別化保冷輸送を可能とし、臨床検査、癌等の早期スクリーニング、分散型臨床試験等、バイオメディカル分野の輸送において、新たなサービスの創出を目指しています。

Source: PR TIMES