千葉県柏市の宇宙スタートアップ、株式会社Pale Blue(代表取締役:浅川純)は、シリーズBラウンド・ファーストクローズの資金調達を行い、約10億円を集めました。また、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業」(DTSU事業)のDMPフェーズ(量産化実証)に採択されました。

資金調達は、三井住友海上キャピタルとインキュベイトファンドを引受先とする第三者割当増資によるもので、両社はシードラウンドからの既存投資家です。この資金を使って、小型人工衛星向け推進機(エンジン)の研究開発を加速させ、生産拠点を立ち上げます。

DTSU事業では、「水を推進剤とする人工衛星用推進機の量産技術の確立」に取り組みます。DTSU事業は、ディープテック・スタートアップに対する投資を促進し、事業成長及び革新的な技術の確立・事業化・社会実装を加速させる事業で、DMPフェーズでは、製品の研究開発が進んだ企業に対して、量産技術確立のための研究開発支援や生産設備・検査設備の導入・運用を進め、商用化を支援します。

Pale Blueは、2020年に東京大学からスピンオフしたスタートアップで、安全無毒な「水」を推進剤とした小型衛星用推進機の技術革新および社会実装に取り組んでいます。今後も、宇宙産業の持続的な発展に貢献し、新たなモビリティインフラの構築に向けて技術開発を進めるとしています。

Source: https://pale-blue.co.jp/jpn_news/364/