世界の森の豊かさを 生物多様性ビッグデータで見える化!暗号理論とAIによる TNFD対応支援データの開発
スタートアップ企業シンク・ネイチャーが、地球の樹木の種類の豊かさを可視化した論文を「Science Advances」に発表しました。これまで地球規模での植物多槣性の分布を描くことは困難とされていましたが、同社の分析チームは、標本情報を地球規模で統合し、維管束植物の分布データベースを構築。さらに、暗号理論に基づく種多様性の推定技術とAIモデルによる空間予測を用いて、世界の樹木種多様性マップを作成しました。
シンク・ネイチャーは今後、この生物多様性マップを基に、昆明・モントリオール生物多様性枠組(KM-GBF)の目標を達成するための科学的アプローチを推進します。具体的には、自然保護区の拡大に関する30by30や、ビジネス活動における生物多様性ロスの抑止・ゲイン増大などに取り組むことで、保全再生アクションの実効性を強化し、ネイチャーポジティブを推進する予定です。
また、同社のTNFD対応支援サービス「TN LEADベータ版」では、本論文で可視化された樹木種多様性マップを既に実装しており、森林リスクコモディティの生産に伴う自然関連リスクの定量評価を開始しています。金融・機関投資家・企業向けの生物多様性対応の実効性を強化することで、TNFD対応がビジネスとしても大きな価値を生み出す状況を実現することを目指しています。
Source: PR TIMES