JAXAベンチャー天地人が提供する漏水リスク管理業務システム「天地人コンパス 宇宙水道局」。青森市企業局水道部様が国内三番目の自治体として採用

JAXA認定の宇宙ベンチャー、天地人が提供する宇宙ビッグデータを活用した水道管の漏水リスク管理業務システム「天地人コンパス 宇宙水道局」が、青森市企業局水道部に採用されました。

日本全国の水道管の約19.1%が法定耐久年数を超えており、これが原因で各地で大規模な漏水事故が発生しています。しかし、現状の手法では経年管の点検・維持・修繕に多額の費用がかかり、一方で少子高齢化・人口減少により税収や職員数の減少が見込まれているため、問題は深刻化しています。

「天地人コンパス 宇宙水道局」は、人工衛星が観測したデータやオープンデータを用いて、約100m四方の範囲内で漏水リスクの可能性区域を5段階で確認・管理できるクラウド型のシステムです。これにより、漏水リスクの評価、評価内容の確認・管理、検証・課題抽出が可能となります。

また、漏水地点を日常的に登録・管理することで、AIが蓄積した漏水データを基に漏水リスクを再評価することも可能です。2022年度に行った内閣府との実証実験や他自治体へのヒアリングを通じて、点検費用が最大65%削減、調査期間が最大85%削減できるとされています。

青森市企業局水道部は、これまで市内をいくつかの区域に分け、漏水発生頻度に応じて3年から5年のサイクルで漏水量調査を行ってきましたが、新システムの導入により一度に市内給水区域を調査することが可能となり、漏水調査の効率化が図られると期待しています。

天地人は、衛星データを使った土地評価コンサルを事業としており、今回のシステム採用は、宇宙ビッグデータを活用した社会課題解決への取り組みの一環となります。

Source: PR TIMES