東北民間企業初の人工衛星の愛称が「あおば」に決定

仙台市の宇宙スタートアップ、株式会社ElevationSpace(以下、ElevationSpace)が、2025年の打ち上げを予定している人工衛星の愛称を「あおば」に決定したと発表しました。

「あおば」は、ElevationSpaceが自社で初めて開発する衛星で、社内から13案の応募があった中から選ばれました。選考基準としては、ElevationSpaceや初号機ミッションとのつながりをイメージできるか、人工衛星の名称として商標登録されていないことなどが考慮されました。

「あおば」の提案者である米津佑亮氏は、「あおば」が仙台の地名と深く結びついていること、また仙台市の街中やElevationSpace本社のある青葉山に広がっている緑豊かな木々からも、仙台と青葉のつながりの深さを感じることができると述べました。

「あおば」は、宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R」シリーズの初号機であり、人工衛星の開発技術に加え、日本の民間企業が成功させたことのない”宇宙に打ち上げた小型衛星を制御して地球に帰還させる”ことを実現するための「軌道離脱」「大気圏再突入」「回収」といった技術の実証を目指しています。

「あおば」は約200kgの重さで、大きさは約1m四方。地球低軌道上で約半年間の実証・実験を行った後、再突入カプセルが地球に帰還、海上での回収を予定しています。

また、「あおば」のペイロードには、株式会社IDDKが開発したワンチップ顕微観察技術や、株式会社ユーグレナが研究する微細藻類ユーグレナの宇宙空間での培養など、様々な実験・実証が予定されています。

ElevationSpaceは、東北大学発の宇宙スタートアップで、誰もが宇宙で生活できる世界を創り、人の未来を豊かにすることを目指しています。「ELS-R」は、無重力環境を生かした実験や実証を無人の小型衛星で行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返す世界初のサービスを提供しています。

Source: PR TIMES