NASAは10月30日、Daily Minor Planetプロジェクトのボランティアが初の大発見を果たしたと発表した。Daily Minor Planetプロジェクトは、アリゾナ大学の月惑星研究所が運営するカタリナ天文台の夜間画像を分析し、小惑星の発見を目指す市民科学プロジェクトだ。

10月3日の夜、カタリナ天文台の望遠鏡が北方の一部天域を撮影した4枚の画像の中から、ボランティアのH. N. DiRuscio、X. Liao、V. Gonano、E. Chaghafiの4名が、各画像を通じて移動する明るい筋を発見し、Daily Minor Planetチームに通報した。

その後、世界各地の望遠鏡がこの宇宙岩石の動きを追跡調査した結果、ニューメキシコ州とクロアチアからの観測データから、この小惑星が来週地球から月の2倍以上の距離を通過する軌道であること、直径が約50メートルあることが判明した。

Daily Minor Planetチームは今年5月からの間に、1000個以上の小惑星と数十個の近地小惑星の観測データを提出しているが、この小惑星が初めて独立に確認・公表された事例となった。幸いにも、この小惑星が地球に衝突する可能性はないことが後に分かった。

Source: https://science.nasa.gov/get-involved/citizen-science/daily-minor-planet-volunteers-spot-an-asteroid-passing-close-to-earth/