アメリカのNASAの発表によると、10月30日、NASAはボーイング、ユナイテッド航空などの産業界、政府、国際機関と協力し、持続可能な航空燃料がコントレール(航空機の排気から発生する雲)形成に与える影響を調査した。

ボーイングのエコデモンストレーター計画の一環として10月中旬、ボーイングの737-10型機が通常の燃料と100%持続可能な航空燃料を交互に使用しながら試験飛行を行った。NASAのDC-8機がこれに追従し、両方の燃料からの排気とコントレールの氷の形成を測定した。

NASAのラングレー研究所のリッチ・ムーア研究員は、「コントレールは大気汚染の主要な原因の1つだと考えられている」と述べた。ムーア研究員もDC-8機に搭乗し調査に参加した。「このミッションでは、コントレールを修正するのではなく、形成を防ぐことを目的としている」

今回のデータから、持続可能な航空燃料がコントレール形成を軽減する効果があるかどうかが分かる見込み。NASAはエドワーズ空軍基地内のアームストロング飛行研究センターのDC-8機を提供するとともに、地上試験用移動実験室も貢献した。分析結果は来年公開される。

Source: https://www.nasa.gov/centers-and-facilities/armstrong/nasa-partners-explore-sustainable-fuels-effects-on-aircraft-contrails/