ヨーロッパのESAの発表によると、ESAは10月30日、ベルギーのデンデルモンデにあるPCBメーカーのACBが、高密度接続(HDI)PCBに対するESAの資格認定を取得したと発表した。

この資格認定は、ESAが主導する一般支援技術プログラムの下でIMECが行った最近の契約の成功裏に終わったものだ。契約のエンドユーザーはフランスの宇宙企業タレス・アレニア・スペースベルギーだった。

HDI PCBは微細なマイクロビアを多数使用し、高度な機能性を実現している。しかしながら、マイクロビア接続は高温下で接合不良を起こす可能性がある「潜在的な信頼性問題」が指摘されている。

今回の資格認定は、メーカーの製造プロセス全体を見直し、多くの工程パラメータを監査することで、この問題を解決した。加えて新たな試験方法も導入された。

ESAのスタン・ヘルツェル技術者は、この成果がヨーロッパの宇宙産業の競争力向上につながると話している。5本の論文がこの結果から発表され、うち1本が2020年のIPC APEX EXPOで最優秀論文賞を受賞した。

Source: https://www.esa.int/Enabling_Support/Space_Engineering_Technology/ESA_s_new_dimension_in_printed_circuit_design