アメリカのNASAの発表によると、10月30日にSWOTミッションによる地球規模の海面高データが初めて公開された。

SWOT衛星は7月26日から8月16日にかけて収集したデータから、地球全体の海面高のアニメーションを作成した。赤やオレンジの部分は平均値よりも高い海面高を、青い部分は平均値よりも低い海面高を示している。

SWOT衛星はKaバンドレーダー干渉計(KaRIn)機器を用い、地球上のほぼ全ての水面の高さを測定できる初の衛星となっている。2本のアンテナを10m離れて設置し、両方のデータスウォスから海面高度の測定を行うこの機器は、詳細な海面状況把握を可能にする。

NASAジェット推進研究所のSWOTプロジェクトマネージャーは「SWOTが提供する世界各地の海面高データの詳細度は驚異的だ」と述べた。このデータは気候変動の影響研究に役立ち、世界各地のコミュニティーが温暖化に適応できるよう支援する。

SWOT衛星は2022年12月16日にカリフォルニア州から打ち上げられ、現在観測データ収集運用段階に入っている。このプロジェクトはNASAとフランス宇宙機関CNESが主導し、カナダ宇宙機関と英国宇宙機関も協力している。

Source: https://www.nasa.gov/missions/swot/see-swot-missions-unprecedented-view-of-global-sea-levels/