アメリカのNASAの発表によると、2023年10月28日、NASAのC-130輸送機が初めて南極大陸のマクマード基地に科学観測ミッション「GUSTO」のペイロードを輸送した。
GUSTOミッションは2023年12月から南極大陸上空で科学観測気球を用いた観測を行う計画で、C-130輸送機はバージニア州ウォロップス飛行施設から観測機器や研究者を乗せ、テキサス州、カリフォルニア州、ハワイ州、アメリカ領サモア、ニュージーランドを経由し、南極大陸のマクマード基地にペイロードを輸送した。
輸送機は国際航空機関との調整や気象条件など多くの課題を乗り越え、安全にミッションを遂行した。GUSTO観測では宇宙空間の星間物質や銀河系、小マゼラン雲などの構成を55日以上にわたって観測する。
南極大陸からの観測は長時間観測と天体観測の機会、太陽エネルギー利用を可能にする。今回がNASAのC-130輸送機にとって初の南極大陸輸送ミッションとなった。