以下はアメリカ航空宇宙局(NASA)の発表に基づく記事です。

NASAは2022年4月15日、国際宇宙ステーションでの製造を可能にする提案を選定したと発表しました。選定されたのは、光ファイバーや幹細胞などの製造に関する提案や、低軌道経済を実現する計画などです。

NASAはこれまでにも、宇宙ステーションでの製造応用に関して6000万ドル以上を投資しており、光学材料や生体材料などの製造技術の実証を目指す米国企業を支援しています。これらの宇宙製造応用への投資は、低軌道の微小重力環境を利用した製品やサービスの持続可能で収益性の高い需要を産業界が創出することを促進することを目的としています。

今回選定された提案の中には、重金属フッ化物ガラスの製造により、通信や医療分野で使用される特殊光ファイバーの性能を向上させるものや、網膜インプラントのタンパク質薄膜を作製するもの、半導体チップの量産を可能にするものなどが含まれています。

NASAは、宇宙環境の微小重力を利用したこれらの技術が、地上での応用において製品やプロセスの改良につながることを期待しているとしています。

Source: https://www.nasa.gov/missions/station/previous-nasa-awards/