アメリカ航空宇宙局(NASA)が11月1日に発表したプレスリリースによると、NASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡チームのサンドラ・アイリッシュ氏が、2023年度の女性技術者協会(SWE)レズニック・チャレンジャー賞を受賞した。アイリッシュ氏は、2006年からNASAの次世代宇宙望遠鏡「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」の設計・開発・試験・運用に貢献してきた。授賞式は10月26日から28日にかけてロサンゼルスで開催された「世界最大の女性技術者会議」で行われた。

40年以上にわたりNASAゴダード宇宙飛行センターで機械システムのエンジニアとして働いてきたアイリッシュ氏は、ウェッブ望遠鏡を含む多くのNASA計画の成功に貢献してきた。ウェッブ望遠鏡の主任構造エンジニアとして、アイリッシュ氏は12人のエンジニアチームを率い、望遠鏡の機械設計が宇宙環境に耐えうることを確認するための綿密な分析と試験を行った。

宇宙での長期運用に備える一方で、アイリッシュ氏は試験や組立てのための輸送、そしてフランス領ギアナの打ち上げ場所への輸送にも深く関与した。アイリッシュ氏の揺るぎない献身と機械システムに関する幅広い知識は、複雑なウェッブミッションの成功に大きく貢献した。ウェッブ望遠鏡での業務に加え、アイリッシュ氏は現在もNASAゴダードの機械システム分析・シミュレーション部門のリーダーを務めている。

アイリッシュ氏は「ウェッブ望遠鏡のために16年間を費やしたエンジニア人生で、SWEのレズニック・チャレンジャー賞を受賞できることを大変光栄に思う。NASAがこれまでに打ち上げた中で最も素晴らしい望遠鏡の設計・製作・試験・運用に携われたことを喜ばしく思う。献身的で才能豊かなエンジニアのチームを率いられたことは喜びでした。毎日、困難な設計や試験の問題に共に取り組み、100万マイルも離れた宇宙で問題なく稼働している望遠鏡を完成させることができました。新しい画像や発見が世界中に共有されるたびに笑顔になります。ウェッブチームの一員として貢献できたことを誇りに思います」とコメントしている。

Source: https://www.nasa.gov/missions/webb/nasas-sandra-irish-wins-2023-society-of-women-engineers-award/