アメリカ航空宇宙局(NASA)のデータシステムエンジニア、リタ・オーウェンズさんは、聴覚障害者である自身の経験から、障害のある従業員の支援に尽力している。オーウェンズさんは「管理職は障害のある私たちに耳を傾け、コミュニケーションを取り、前向きな姿勢でオープンマインドに接する必要がある」と語っている。

オーウェンズさんは現在、NASAのデジタルトランスフォーメーションを支援するため、情報技術(IT)の運用の信頼性と効果を高めるデジタル機能の活用に取り組んでいる。30年以上にわたりゴダード宇宙飛行センターで働いてきたオーウェンズさんは、宇宙船の電源システム設計やデジタル設計、技術文書作成などに携わってきた。

オーウェンズさんは「科学者の目標達成のお手伝いができ、宇宙船が軌道に乗り、太陽系に打ち上げられるのを見ることがとても誇らしかった」と振り返る。また、かつての上司から「自分の得意分野から外れて新しいことを学び、視野を広げ、スキルを身につけることが大切だ」とアドバイスされたことが強く印象に残っているという。

オーウェンズさんは現在、ゴダード宇宙飛行センターのダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン、アクセシビリティ実施チームの一員としても活動している。オーウェンズさんは「NASAの目標である人類のための知識の発見と拡大に資する仕事ができてうれしい」と語っている。

Source: https://www.nasa.gov/centers-and-facilities/goddard/rita-owens-keeper-of-nasas-digital-knowledge/