アメリカ航空宇宙局(NASA)は2日、国際宇宙ステーションを地上から観測しやすくするためのスマートフォンアプリ「Spot the Station」をリリースした。このアプリは、宇宙ステーションの通過時刻を通知する機能や、拡張現実(AR)を使って実際の空をカメラにかざした時にステーションの位置を表示する機能などを搭載。ユーザーはリアルタイムでステーションを撮影し、画像や動画をSNSでシェアすることもできる。

宇宙ステーションは日光を反射するため、月のように昼間には見ることができない。観測可能なのは自分の居場所が夕暮れや夜明けの時間帯で、かつステーションが上空を通過する時のみ。このアプリを使えば、ユーザーはステーションの通過時刻と位置を正確に把握できる。

開発は国際宇宙ステーションプログラムと宇宙技術ミッション本部が担当。ソースコードはオープンソースで公開されており、フィードバックを基に継続的に改善していくという。リリースのタイミングは、1998年12月の初号機打ち上げから25周年を迎える直前だ。宇宙ステーションは地球規模の課題解決に貢献する研究を行う人類の前哨基地として、月や火星といった深宇宙探査の足がかりとなる存在である。

Source: https://www.nasa.gov/news-release/look-up-new-nasa-app-helps-stargazers-spot-space-station/