アメリカ航空宇宙局(NASA)は11月2日、航空安全研究の重要なステップを完了したと発表しました。

発表によると、NASAは政府、産業、学界のパートナーとともに、現在の航空安全性を改善し、ドローンや空のタクシーなど新種の航空機の普及につながる新技術と手法を探求しているそうです。

「システム全体の安全性」プロジェクトの一環として、第1の技術課題「ターミナルエリアのリスク管理」を完了。これは、リアルタイムの航空安全管理システムの実現に向けた最初のステップとのことです。

航空機の運航が拡大し多様化する中、リアルタイムのシステムによって、複雑化する安全性の課題に対応できると期待されています。

プロジェクトマネージャーのカイル・エリス氏は、「これは可能性の一部にすぎない」とし、このシステムが航空分野の新たな経済を可能にすると述べました。

第1の技術課題では、人間が対応しきれないほどの安全性の課題を機械学習などの技術で特定・予測できるシステムの実現に貢献する成果が得られたとしています。

既存の安全管理システムから収集したデータを分析し、未知のリスクを発見。また、安全手順の人間とのインタラクションも調査し、リスク低減につながる知見を得たそうです。

NASAは、これらの成果を基に、新しい安全技術の実現に向けて取り組みを進めていく方針だとしています。

Source: https://www.nasa.gov/aeronautics/nasa-completes-key-step-in-aviation-safety-research/