アメリカ航空宇宙局(NASA)のゴダード宇宙飛行センターは11月2日、同センター内にある電波暗室「電磁波無響室(GEMAC)」が50年以上にわたりアンテナ技術の重要な試験場として機能してきたと発表した。

GEMACはメリーランド州グリーンベルトに位置し、これまで数多くのNASAミッションのアンテナ設計と試験を支えてきた。室内にはコバルトブルーの多数のスパイクが配置されており、これにより外部からの電波を遮断し、宇宙空間を模した静かな電波環境を実現している。

GEMACではRoman宇宙望遠鏡やPACE(プランクトン、エアロゾル、雲、海洋生態系ミッション)のアンテナが最近認定された。Roman望遠鏡は2027年5月までに打ち上げられ、暗黒物質と暗黒エネルギーの謎を解明する。PACEは2024年1月に打ち上げられ、地球の大気質、海洋の健康、気候変動を調査する。

GEMACによる地上での徹底した試験を経て宇宙に打ち上げられるこれらのミッションは、アンテナ技術のおかげで新たな発見をもたらすことだろう。

Source: https://www.nasa.gov/centers-and-facilities/goddard/nasa-goddards-spiky-antenna-chamber-signaling-success-for-50-years/