アメリカ航空宇宙局(NASA)が発表したプレスリリースによると、国際宇宙ステーション(ISS)では宇宙飛行士の貴重な作業時間を最大限に活用するため、ロボット技術の活用が進められている。

宇宙飛行士の作業を支援したり、作業を完全に自動化したりすることで、宇宙飛行士の作業時間を節約できる。ISSでは現在、JAXAの自律制御パノラマカメラを用いた実験が行われており、カメラによる実験活動の自動撮影が実証されている。通常、実験活動の撮影は宇宙飛行士の作業時間を割いて行うが、この技術が実用化されれば作業時間の節約につながる。

またISSには3台の自律フライングロボット「Astrobees」があり、宇宙探査ミッションや地上での支援技術の向上に役立つ複数の実証実験が行われている。音を検知して機器の異常を監視する技術や、跳躍による移動技術、壁面吸着技術などの実験結果は、ロボット技術の改良に貢献している。

これらのロボット技術は、宇宙飛行士の様々な作業を支援し作業時間を節約することで、将来のミッションの成功に役立つことが期待されている。過酷な環境下の地上での作業にも応用できる可能性がある。

Source: https://www.nasa.gov/missions/station/iss-research/science-in-space-robotic-helpers/