アメリカ航空宇宙局(NASA)は11月6日、ワシントンD.C.にある本部で、ワームロゴをデザインしたリチャード・ダンネ氏に対し、人類のためのデザインを通じて世界にインスピレーションを与えた顕著な業績に対する「Exceptional Public Achievement Medal」を授与した。

授与式に先立ち、NASA本部でダンネ氏をはじめ、NASAや業界のデザイン専門家によるパネルディスカッションが行われ、この象徴的なロゴとその文化的影響について議論が交わされた。このメダルは、NASAのミッションに重要な貢献をした非政府関係者に授与される。

NASAのボブ・カバナ副長官は「このシンプルでありながら印象的なロゴは、NASAのイノベーション、宇宙に対する知識の変革、人類への利益を思い起こさせる」と述べ、ダンネ氏に感謝の意を表した。

ワームロゴは1970年代からNASAの正式なエンブレムである「ミートボール」に代わって数十年にわたり使用され、のちに退役したが、最近では限定的に復活を遂げている。11月にはアルテミス計画の一環として、50年ぶりに月周回軌道に乗せたロケットにも使用された。

ダンネ氏は「NASAの一員となり、エージェンシーのミッションと目標の達成に貢献できたことを誇りに思う」とコメントした。

ワームロゴは引き続きTシャツなどのグッズで人気を博しており、メートボールの正式ロゴと並び、NASAのブランドを一層輝かせる存在となっている。

Source: https://www.nasa.gov/news-release/worm-designer-receives-nasas-exceptional-public-achievement-medal/