アメリカ航空宇宙局(NASA)は7日、同局が主催する各種コンペティションへの参加を通じて、宇宙技術の発展に貢献した民間企業の事例を紹介するプレスリリースを発表した。

プレスリリースによると、CO2を資源として有効利用する技術の開発を目指した「CO2コンバージョンチャレンジ」で最終ラウンドの優勝者となったエアカンパニーは、コンペで得た技術を応用し、大気中のCO2を原料とする消毒用アルコール製品の製造・販売を手掛けるなど、事業化に成功したという。

また、月面での持続可能な電力供給技術のアイデアを募った「Watts on the Moon チャレンジ」で優勝したアストロボティック・テクノロジーは、コンペでの経験が月面インフラ整備計画に活かされていると報告している。

NASAは、こうした宇宙技術分野のコンペティションを通じて、民間企業の能力を最大限に引き出し、月面探査や有人火星探査計画の推進に役立てたい考えだ。プレスリリースは、世界各国から集まったアイデアが宇宙開発のフロンティアを押し広げる可能性を秘めていることを強調した。

Source: https://www.nasa.gov/general/going-beyond-the-challenge-for-new-and-continued-success/