日本のJAXAの発表によると、

鹿島建設とJAXAは2021年から国土交通省の公募事業「宇宙無人建設革新技術開発推進事業」に参画し、月面での建設作業を想定した研究開発を進めている。

このほど、鹿島が神奈川県小田原市にある実験場とJAXA相模原キャンパスを結んで、月面環境を想定した自律遠隔施工の実証実験を行った。3台の自動遠隔操作建設機械を用いて、月の永久陰領域での水を含む砂の掘削と運搬を想定した作業シナリオに基づき実験。自動制御と遠隔操作の連携により、複数機械の効率的な掘削・運搬作業が可能であることを確認した。

JAXAによると、この実証実験で得られたデータを活用し、月面環境を精緻に再現できるシミュレータの開発を進める。月面での具体的な作業検討を加速させ、実証成果を月面作業に反映させることを目指している。

一方、測位技術として活用したSLAMは、地球上のGNSSが使えない現場の自動化にも応用できる可能性があるとしている。

Source: https://www.jaxa.jp/press/2023/11/20231108-1_j.html