アメリカ航空宇宙局(NASA)の発表によると、同局の局長補佐を務めるボブ・カバナ氏が12月31日をもって38年に及ぶNASAでのキャリアを終え、退職することを11月13日に発表した。カバナ氏はNASAで最も高位の公務員で、ネルソン局長とメルロイ副局長の上級顧問を務めていた。

カバナ氏のNASAでの輝かしい業績には、宇宙飛行士として4回の宇宙飛行が含まれる。その内2回は船長として国際宇宙ステーションの初号機組立ミッションを指揮した。また10年以上にわたりフロリダ州のケネディ宇宙センターのセンター長を務め、スペースシャトルの退役から商業パートナーとともに低軌道に宇宙飛行士を再び打ち上げる多目的宇宙港への移行を率いた。

ネルソン局長は「ボブは私が知る中で最高のリーダーの一人だ。数十年にわたり幸運にも知り合いであり続けた仲間で最高の同僚だった。ボブはアメリカの根底に流れる情熱、勤勉さ、卓越性の化身である。パムと私はこの年月の奉仕と、アメリカ、NASA、宇宙探査への正の影響に永遠に感謝している」と述べ、カバナ氏の退職を祝福した。

カバナ氏は1985年に宇宙飛行士候補に選ばれ、1986年に訓練を終えた。4回のスペースシャトルミッションで合計38日間を宇宙で過ごした。2000年に海兵隊大佐で退役し、宇宙飛行士の殿堂入りを果たすなど輝かしい業績を残した。

Source: https://www.nasa.gov/news-release/nasa-associate-administrator-bob-cabana-to-retire-after-38-years/