アメリカ航空宇宙局(NASA)は11月13日、木星の衛星エウロパを探査する無人探査機「エウロパ・クリッパー」に搭載するマイクロチップに、一般からのメッセージを募集する「メッセージ・イン・ア・ボトル」キャンペーンの締め切りが12月31日まで6週間を切ったと発表した。
このキャンペーンは、アメリカ合衆国詩人ラウレエイトのエイダ・リモン氏がエウロパをたたえて書いた詩「謎をたたえて」とともに、希望者の名前をエウロパ・クリッパーに搭載するもの。これまでに約70万件の名前が提出されている。
名前はカリフォルニア州のジェット推進研究所(JPL)にあるマイクロデバイス研究所で、直径1センチのシリコンチップに電子ビームで微細に刻印される。刻印されたチップは、リモン氏の詩が刻まれた金属プレートに取り付けられ、エウロパ・クリッパーの外装に装着される。
エウロパ・クリッパーは2024年10月に打ち上げられ、約26億キロを飛行。エウロパ周回軌道に入り、氷の殻とその下の海洋を調査する。NASAはこのキャンペーンを通じて、宇宙探査の想像力を一般の人々に刺激することを目指している。