アメリカのNASAの発表によると、

アリゾナ大学のマーシャ・リーキ教授が、天文学会の最も権威ある賞であるキャサリン・ウルフ・ブルース金メダルを受賞した。リーキ教授は、NASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に搭載されている近赤外線カメラの主任研究者を務めている。

この賞は11月11日にカリフォルニア州のレッドウッドシティで開催された天文学会の授賞式でリーキ教授の業績が称えられた。リーキ教授の研究は、銀河系中心部と初期宇宙の高赤方偏移銀河の赤外線観測に焦点を当てている。リーキ教授は「赤外線天文学の創始の母」の1人と考えられており、赤外線での画期的な研究業績が今回の受賞理由となった。

リーキ教授はハッブル宇宙望遠鏡の近赤外線カメラと多天体分光器、スピッツァ宇宙望遠鏡の多波長撮像光度計の共同研究者も務めた。また、アリゾナ州の多鏡望遠鏡観測所などの地上赤外線天文台にも関与している。リーキ教授の指導力が、ウェッブ宇宙望遠鏡の近赤外線カメラの成功に大きく貢献したと評価されている。

リーキ教授の業績は天文学研究と装置開発の両面で顕著で、公共政策や公共啓発にも尽力している。2007年にはアメリカ芸術科学アカデミーのフェローに、2012年には米国科学アカデミーのフェローに選出されている。

Source: https://www.nasa.gov/missions/webb/webb-telescopes-marcia-rieke-awarded-catherine-wolfe-bruce-gold-medal/