ヨーロッパのESAの発表によると、ESAは量子技術を戦略的優先事項と位置付けており、通信、航法、コンピューティング、環境センシングなどの分野で大きな進歩をもたらすと期待している。

ESAは現在、量子技術を搭載した探査機を木星に送っており、量子技術に基づく通信の開発や、国際宇宙ステーションに量子時計を飛ばす計画を立てている。これはESAの量子技術横断イニシアチブの一環である。

4月に木星へと打ち上げられたJuice探査機には、量子干渉現象を利用した量子センサーが搭載されている。また、量子もつれを利用したハードウェアは今年初めにESAの無重力飛行でテストされ、重力の変化に対する堅牢性が実証された。

ESAの量子活動は、機関全体の量子技術研究開発を調整する新しい量子技術横断イニシアチブの下で行われている。ESAはこれまでにも量子技術の研究に取り組んできており、量子研究コミュニティとの連携を強化している。ESAはこの分野での研究に大いに期待している。

Source: https://www.esa.int/Enabling_Support/Space_Engineering_Technology/Europe_s_quantum_decade_extends_into_space