アメリカ航空宇宙局(NASA)の発表によると、11月14日、同局が建造中のナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡が、これまでにない方法で活発な宇宙を明らかにすると発表した。

ローマン望遠鏡は、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡やチャンドラX線観測衛星などのNASAの観測衛星と協調して観測を行う。これらの観測衛星は、まれに発生する一時的な天体を特定した後にズームインして観測するよう設計されているが、そうした天体を発見することはほとんどない。一方、ローマン望遠鏡の視野ははるかに広く、これまで知られていなかった多くの一時的天体を発見することができるだろう。このような全天探査衛星はこれまで存在しなかったため、まったく新しい種類の天体や事件を発見する可能性もある。

ローマン望遠鏡の高緯度時域サーベイは、宇宙の進化をたどり、その加速的な膨張の説明を探るのに使える特定の種類の超新星を発見するのに適している。また、このサーベイは同じ大きな範囲の宇宙を繰り返し観測するため、星の衝突やブラックホールへの陥積などの散発的な事件も捉えることができる。

サーベイは約2年間にわたり、およそ5日ごとに同じ宇宙の範囲を観測する。これらの観測をつなぎ合わせることで、これまでにない一時的な天体を大量に発見できる動画が作成できる。

ローマン望遠鏡は、Ia型超新星と呼ばれる爆発星を大量に発見することが期待されている。これらの超新星は、標準光源として宇宙の距離や膨張の計測に利用できる。暗黒エネルギーの時間変化を理解し、ハッブル定数の矛盾した測定値を解明するのにも役立つだろう。

ローマン望遠鏡によるこれらの測定は、宇宙の過去、現在、未来についてより鮮明な画像を描き出し、新たな手がかりをもたらすことが期待されている。予期せぬ発見にもつながり、私たちの宇宙に対する理解を塗り替える可能性がある。

Source: https://www.nasa.gov/missions/roman-space-telescope/how-nasas-roman-space-telescope-will-chronicle-the-active-cosmos/