アメリカ航空宇宙局(NASA)が11月15日に発表したプレスリリースによると、地球の1.5~2倍の大きさの惑星が存在しない「サイズギャップ」の理由を、ケプラー宇宙望遠鏡の観測データから説明できる可能性があることがわかった。
NASAの研究チームは、600万~800万年の若い星団プレアセペ星団とヒアデス星団のデータを解析し、ほとんどの星に地球の1.5~2倍の大きさをもつ惑星が存在することを確認した。このことから、これらの惑星では大気の失われる「光飛散」は起こっておらず、むしろ惑星の熱いコアから放射されるエネルギーが大気を押しのける「コア駆動質量損失」が原因と考えられることがわかった。
この発見は、超地球型惑星と準海王星型惑星の間に存在する「サイズギャップ」の謎を解明する手がかりとなる可能性がある。NASAは惑星の進化を理解するため、引き続き観測と研究を進めていく方針だ。