アメリカ航空宇宙局(NASA)が11月16日に発表したプレスリリースによると、太陽系の惑星では金星が最も気温が高く、平均気温は摂氏464度に達するという。金星は水星に次いで太陽に2番目に近い惑星だが、厚い大気による温室効果で表面温度が極めて高くなっている。

一方、土星、天王星、海王星といった外惑星の気温は摂氏マイナス百数十度と極めて低い。これらのガス惑星には固い表面がないため、気温は地球の海面と同じ気圧の高度での平均気温を表している。

さらに、冥王星の平均表面気温は摂氏マイナス225度と、太陽系で最も低い。冥王星は地球から59億キロメートルも離れており、太陽光が届くのに5時間半かかる。

NASAによると、太陽系の惑星では気温の変動が極めて大きく、環境は地球とは全く異なる。地球の気象を愚痴る前に、他の惑星の過酷な環境を想像することが大切だという。

Source: https://science.nasa.gov/solar-system/temperatures-across-our-solar-system/