アメリカ航空宇宙局(NASA)は11月17日、プレスリリースを発表しました。

発表によると、アルテミス2号ミッションの乗組員であるリード・ワイズマン飛行士、クリスティーナ・コック飛行士(ともにNASA)、ジェレミー・ハンセン飛行士(カナダ宇宙庁)の3名が、16日にルイジアナ州ニューオーリンズのミシュード組立施設を訪れ、アルテミス2号で使用されるスペース・ローンチ・システム(SLS)ロケットのコアステージを視察しました。

212フィート(約65m)の高さがあるこのコアステージは、月ロケットSLSの中心部品であり、733,000ガロン(約2,775トン)の推進剤を搭載した2つの大型燃料タンクと、4基のRS-25エンジンを備えています。NASAと主契約者のボーイング、そしてRS-25エンジンの主契約者であるエアロジェット・ロケットダイン社は、組み立てが完了したコアステージの最終統合試験を実施中です。

発射時と上昇中に、オリオン宇宙船内のアルテミス飛行士は、8分間に200万ポンドを超える推力を生み出す4基のRS-25エンジンのパワーを体感することになります。コアステージの両脇に配置された固体ロケットブースターはそれぞれ360万ポンドの推力を2分間加えます。

宇宙飛行士のミシュード訪問は、アルテミス1号の無人飛行試験が発射されてから1周年にあたります。SLSとオリオンの初の飛行は、有人月面着陸と長期滞在のための一連のミッションの最初のステップです。

NASAはアルテミスのもと、女性と有色人種の月面到達を目指しています。SLSはオリオン宇宙船、宇宙服、月面ローバー、月周回ゲートウェイなどとともに、深宇宙探査の中核をなすロケットです。SLSはオリオンと宇宙飛行士、物資を一度のミッションで月に送り込むことができる唯一のロケットです。

Source: https://www.nasa.gov/image-article/artemis-ii-astronauts-view-sls-core-stage-at-michoud/