ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の木星探査機「Juice」が、2023年11月17日に地球から木星までの航路上で最大規模の軌道変更マニューバを実施した。ESAによると、Juiceは主エンジンを43分間作動させ、軌道速度を約200m/s変更した。これはJuiceが搭載している3650kgの推進薬のうち、約10%に相当する363kgを消費した計算となる。

このマニューバは、2024年8月に地球と月の重力を利用してスイングバイを行うために必要な軌道へJuiceを導く第一歩だ。スイングバイでは地球と月の重力を利用して軌道エネルギーを増加させ、木星までの航路を短縮する。

Juiceは2023年4月にフランス領ギアナの欧州宇宙基地から打ち上げられ、2031年の木星到着を目指している。木星では、衛星ガニメデ、カリスト、エウロパの詳細な観測が計画されている。

ESAによると、今回のマニューバでJuiceの主エンジンは2031年の木星到着時まで点火する必要がなくなったという。今後の小さな軌道修正にはスラスターが使用される。一方で2024年の地球スイングバイはJuiceのミッションにとって最も重要なイベントの一つで、正確なタイミングと速度、方向で地球に接近できるよう、今回の軌道変更が不可欠だったとしている。

Source: https://www.esa.int/Enabling_Support/Operations/Juice_burns_hard_towards_first-ever_Earth-Moon_flyby