アメリカ航空宇宙局(NASA)の発表によると、11月20日、NASAケネディ宇宙センターのニール・アームストロング運用・検査棟内で、極域資源氷採掘実験1号(PRIME-1)のシミュレーション訓練が行われた。訓練には、PRIME-1のMSOLO(月面運用質量分析計)とHoneybee Robotics社のTRIDENT(新たな地形を掘削するためのレゴリスと氷のドリル)ドリルの統合チームのエンジニアが参加した。チームは、ヒューストンのIntuitive Machines社にあるPRIME-1ハードウェアを操作して、MSOLOとTRIDENTを動作させた。

MSOLOとTRIDENTのチームはそれぞれ独立して広範囲の訓練を行ってきたが、2つのチームが同時にハードウェアを操作できるのは興奮することだと、MSOLOシステムエンジニアの1人であるPri Johnson氏は述べた。「この週、ミッションシミュレーションのために全員が協力しているので、部屋には目に見えるエネルギーがある。すべてがとてもリアルに感じられる!」

PRIME-1は、NASAのCLPS(商業月面ペイロード輸送サービス)イニシアチブを通じて打ち上げられる予定で、月面での最初のインサイチュ資源利用実証となる。MSOLOとTRIDENTがその2つの主要コンポーネントとなる。アルテミスミッションを通じて、CLPS配送は、科学実験、技術試験、人類の深宇宙探査ミッションのための能力実証を行うために使用される。

Source: https://www.nasa.gov/image-article/prime-1-simulation/