アメリカ航空宇宙局(NASA)の発表によると、2023年11月29日午後2時(米国東部標準時)に、アルテミス計画の商業月面有人宇宙船サービス(CLPS)イニシアチブの一環として、初の商業ロボット月面飛行に搭載される科学ペイロードについてのメディアテレカンファレンスを開催するとのことです。

Astrobotic Technologies社のペレグリンランダーにNASAや商業ペイロードを搭載し、ULA(United Launch Alliance)のヴァルカンロケットで打ち上げます。ヴァルカンロケットの打ち上げは、フロリダ州ケープカナベラルの第41発射施設を2023年12月24日以降に予定しています。ペレグリン月面ランダーは2024年初頭に月面に着陸する計画です。

テレカンファレンスの参加者には、NASA本部のJoel Kearns氏、Ryan Watkins氏、ジョンソン宇宙センターのChris Culbert氏、Astrobotic社のJohn Thornton氏が含まれます。

NASAは2019年5月に、Astrobotic社に科学ペイロードの月面への配送の任務を発注しました。ペレグリンミッション1号には、月の外気圏、月面レゴリスの熱特性、着陸地点の土壌中の水素量、磁場、放射線環境を調査するNASAのペイロードなどが搭載されます。

NASAは複数のCLPSベンダーと協力して、月面での実験、技術試験、能力実証のためのペイロードの月面への定期配送を確立する計画です。CLPSに登録した企業は、NASAのペイロードを月に配送する任務の入札に参加できます。任務にはペイロードの統合と運用、地球からの打ち上げ、月面への着陸が含まれます。2028年までのCLPS契約の累積最大価値は26億ドルです。

CLPSや月の南極周辺での有人探査とともに、NASAは最初の火星有人ミッションに向けて、月ミッションの長期的なカデンスを確立する計画です。

Source: https://www.nasa.gov/news-release/nasa-to-talk-science-highlights-of-first-artemis-robotic-moon-landing/