アメリカ航空宇宙局(NASA)は11月21日、月面探査計画「アルテミス計画」に関するプレスリリースを発表しました。

NASAによると、アルテミス計画は人類初の女性と有色人種の月面到達を目指す新たな月面探査計画です。アルテミスミッションを通じて、NASAは月をこれまでにない新しい方法で研究し、有人火星ミッションの準備を進めます。

アルテミスとは、ギリシャ神話における月の女神の名前で、アポロ計画の双子の妹にあたります。アルテミスの宇宙飛行士は、人類がこれまで足を踏み入れたことのない月の南極に降り立ちます。

アルテミス計画では、世界で最も強力なロケットであるスペース・ローンチ・システム(SLS)とオリオン宇宙船が使用されます。SLSは最大4人の宇宙飛行士を月周回軌道に運び、ゲートウェイと呼ばれる小型の宇宙ステーションにドッキングします。そこから月面に降り立ち、任務完了後はオリオンで地球に帰還します。

アルテミス1は2022年に無人の試験飛行が、アルテミス2は2024年に有人の月周回飛行が、アルテミス3は2025年に有人月面着陸が予定されています。アルテミス宇宙飛行士は月の南極でこれまで誰も行ったことのない月面探査を行い、火星有人ミッションに向けた技術をテストします。

月面での科学研究や新技術の開発を通じ、アルテミス計画は地球や月、太陽系に関する知見を深め、火星有人探査の道を切り拓く重要なミッションと位置づけられています。

Source: https://www.nasa.gov/learning-resources/for-kids-and-students/what-is-the-artemis-program-grades-5-8/