アメリカ航空宇宙局(NASA)は11月22日、火星探査機インジェニュイティの飛行実験データを活用し、次世代火星ヘリコプターの設計検討を進めていると発表した。

発表によると、カリフォルニア州のジェット推進研究所で新型のローターブレードを試験運転し、音速に近い回転速度を記録した。一方で火星では、インジェニュイティがこれまでにない高度と速度を記録するなど、極限飛行実験が行われている。

インジェニュイティは当初5回の飛行試験が計画されていたが、すでに66回の飛行に成功している。最近では最高高度と最高速度を更新するなど、性能の限界に挑戦し続けている。これらのデータは、将来の火星ヘリコプター設計に活用される見込みだ。

地球と火星の両方で実証実験が進められていることから、NASAは「文字通り、最高の環境の両方を利用している」とコメントした。

Source: https://www.nasa.gov/missions/mars-2020-perseverance/ingenuity-helicopter/nasa-uses-two-worlds-to-test-future-mars-helicopter-designs/