アメリカ航空宇宙局(NASA)が11月28日に発表したプレスリリースによると、1983年11月28日、スペースシャトルコロンビア号が6回目の宇宙飛行に向けて打ち上げられ、初のスペースラブ実験モジュールを搭載した科学ミッションが行われた。当時としては最長のシャトルミッションで、多くの「初」が実現した飛行だった。

コロンビア号には、12の実験ラックを搭載した欧州宇宙機関(ESA)提供のプレッシャー実験モジュールと非加圧パレットが積まれ、数十の科学実験が行われた。乗組員には、コマンダーのジョン・ヤング氏(6回目の宇宙飛行で記録更新)、パイロットのブリュースター・ショー氏のほか、ミッションスペシャリストのオーウェン・ギャリオット氏とロバート・パーカー氏、そして初のペイロードスペシャリストとして、アメリカ人のバイロン・リヒテンバーグ氏とESA代表のドイツ人ウルフ・メルボルト氏(アメリカの宇宙ミッションに参加した初の非アメリカ人)が搭乗した。

10日間に及ぶスペースラブ1号機のミッションでは、国際的な宇宙飛行士チームが大気科学、天文学、材料科学など幅広い分野で72の実験を遂行した。これは有人宇宙飛行の歴史上、初の24時間体制による科学実験だった。166周回の地球軌道飛行を完了し、10日間と6時間47分で無事にカリフォルニア州のエドワーズ空軍基地に帰還した。

スペースラブはその後もシャトルで16回にわたり運用された。STS-9で使用された長尺モジュールは、現在はバージニア州のスミソニアン国立航空宇宙博物館で展示されている。

Source: https://www.nasa.gov/history/40-years-ago-sts-9-the-first-spacelab-science-mission/