アメリカのNASAの発表によると、294個のガンマ線パルサーを発見したと発表した。これは、2008年のFermiガンマ線宇宙望遠鏡の打ち上げ前に知られていた数の27倍にあたる。パルサーは中性子星の一種で、超新星爆発後に残った非常に小さな星だ。パルサーは強力な磁場を持ち、エネルギー粒子の流れを作り出し、高速で回転する。パルサーから出るエネルギーのビームが地球を横切ると、パルス状のガンマ線が観測される。

今回のカタログには、世界中の170人の科学者の研究結果がまとめられている。12の電波望遠鏡が定期的に数千ものパルサーをモニタリングしている。また、Fermiが発見したガンマ線源に含まれる新しいパルサーを電波天文学者が探している。コンピュータを用いたブラインドサーチと呼ばれる処理により、電波対応天体のないガンマ線パルサーも発見されている。

15年以上前に打ち上げられたFermiは、今なお発見の機械として素晴らしい能力を発揮しており、パルサーとその中性子星の仲間が先頭を切っている。NASAのゴダード宇宙飛行センターのエリザベス・ヘイズFermiプロジェクト科学者は、「パルサーは天体物理学の研究の広い範囲に関係している」と述べ、この新しいカタログが新たな研究の道を開くことを期待している。

Source: https://science.nasa.gov/universe/stars/neutron-stars/pulsars/nasas-fermi-mission-nets-300-gamma-ray-pulsars-and-counting/