アメリカ航空宇宙局(NASA)は11月27日、アラバマ州ハンツビルのマーシャル宇宙飛行センターで、アルテミス2号ミッションに搭乗予定のビクター・グローバー、リード・ワイズマン、クリスティーナ・コックのアメリカ人宇宙飛行士と、カナダ宇宙庁(CSA)のジェレミー・ハンセン宇宙飛行士が、スペース・ローンチ・システム(SLS)ロケットのオリオン段間アダプターにサインしたと発表した。

このハードウェアはSLSロケットの最上部に位置し、アルテミス2号で4人の宇宙飛行士が搭乗するオリオン宇宙船とともに月周回飛行を行う際に使用される。

オリオン段間アダプターは小さな環状の構造で、オリオン宇宙船をSLSロケットの中間冷却推進段に接続する。高さ5フィート、重量1,800ポンドのこのアダプターは、SLSロケットの最小の主要構成要素である。アルテミス2号飛行中、アダプターの隔壁が発射時に発生するガスが宇宙船内に侵入するのを防ぐバリアとして機能する。

NASAはアルテミス計画の下、初の女性と有色人種の月面着陸を目指している。SLSはオリオン宇宙船、先進宇宙服、ルーバー、月周回ゲートウェイ、民間月面着陸システムなどとともに、深宇宙探査の中核を担う。SLSは唯一のロケットで、オリオン、宇宙飛行士、物資を1回のミッションで月に送れる。アルテミスを通じて、NASAはこれまで以上に月面を探査し、次の大きな飛躍である火星有人探査の準備を行う。

Source: https://www.nasa.gov/image-article/artemis-ii-crew-signs-nasa-moon-rocket-hardware-at-marshall/