アメリカ航空宇宙局(NASA)は11月29日、2度のスペースシャトルミッションに搭乗した元宇宙飛行士で科学者のメアリー・クリーヴ氏が11月27日に76歳で死去したと発表しました。

クリーヴ氏は生物科学と環境工学、微生物生態学などを専門とする科学者で、NASAの科学ミッション本部で初の女性本部長を務めた人物です。

ニューヨーク州サウサンプトン出身のクリーヴ氏は、コロラド州立大学で生物科学の学士号、ユタ州立大学で微生物生態学と環境工学の修士号と博士号を取得しました。

NASAのボブ・カバナ副長官は、「パイオニア的な宇宙飛行士で科学者のメアリー・クリーヴ博士の死を悼む。2度のスペースシャトルミッションに搭乗し、科学ミッション本部で初の女性本部長を務めた。メアリーは科学、探査、地球環境への情熱を持った自然の力だった。彼女の死は大きな損失だ」とコメントしています。

クリーヴ氏は1980年5月に宇宙飛行士に選出され、2度の宇宙飛行を経験しました。1991年にテキサス州のジョンソン宇宙センターからメリーランド州のゴダード宇宙飛行センターに異動し、2000年からNASA本部で地球科学の計画立案に携わり、2005年から2007年まで科学ミッション本部の本部長を務めました。

クリーヴ氏の受賞歴にはNASA殊勲飛行メダル2個、NASA優秀サービスメダル2個、アメリカ宇宙学会飛行業績賞、NASA優秀業績メダル、NASA年間技術者賞などがあります。2007年2月にNASAを退職しました。

Source: https://www.nasa.gov/news-release/nasa-remembers-trailblazing-astronaut-scientist-mary-cleave/