アメリカ航空宇宙局(NASA)の発表によると、11月29日、ミシシッピ州にあるステニス宇宙センターで、将来の有人月探査ミッション「アルテミス」で使用される大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」の主エンジンであるRS-25の認証試験エンジンについて、全長650秒の燃焼試験が実施された。

この長時間燃焼試験は、SLSロケットの深宇宙ミッションを支える重要な一連の試験シリーズの一環として行われた。NASAはこの試験シリーズを通じて、アルテミス5号機以降の深宇宙ミッション用に新しく製造されるRS-25エンジンの製造プロセスを認証することを目指している。

今回の試験では、エンジンを約11分間にわたり点火し、飛行時の制御を模擬するためにエンジンを中心軸の周りで回転させるギンバル試験も行われた。また、飛行時を上回る113%の推力での運転も行い、安全マージンを確認した。

NASAは2024年までこの重要な認証試験シリーズを継続し、有人月面基地の建設をはじめとする月面探査ミッション、そして最終的には有人火星探査ミッションに向けた準備を進めていく方針だ。

Source: https://www.nasa.gov/centers-and-facilities/stennis/nasa-tests-in-flight-capability-of-artemis-moon-rocket-engine/