以下はヨーロッパ宇宙機関(ESA)の発表したプレスリリースを要約したものです。

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)は11月29日、来年打ち上げ予定の地球雲エアロゾル放射観測衛星「EarthCARE」について発表した。EarthCAREは雲、エアロゾル、放射の相互作用を観測し、大気中のエネルギー収支を明らかにすることで、気候変動予測の精度向上に貢献することを目的としている。

衛星には4つの最新鋭観測機器が搭載される。大気リダーは雲とエアロゾルの鉛直分布を観測し、雲プロファイリングレーダーは雲の内部構造を観測する。多波長撮像装置は雲とエアロゾルの分布を広範囲に撮影し、広帯域放射計は地球大気の放射収支を観測する。これらのデータを組み合わせることで、雲・エアロゾル・放射の相互作用を詳細に解明できるという。

EarthCAREは気候変動研究において重要なミッションであり、世界の気候研究者から期待が寄せられている。ESAは11月にイタリアのフラスカティで開催したワークショップで、研究者とEarthCAREのデータ検証について議論した。打ち上げが近づくにつれて、コミュニティの期待感は高まっている。

Source: https://www.esa.int/Applications/Observing_the_Earth/FutureEO/EarthCARE/How_will_EarthCARE_shed_light_on_clouds