アメリカ航空宇宙局(NASA)の研究パイロットであるデビッド・ザーン氏は11月30日、NASAの公式サイトで次のように発表しました。

ザーン氏は、先住民コミュニティの代表性を高め、航空宇宙工学、数学、その他のSTEM分野で先住民市民が活躍できるよう支援したいと述べています。チェロキー族とチョクトー族は、それぞれの居留地で教育ネットワークの構築に取り組んでおり、ザーン氏はその活動を支援することで、他の部族にも同様の活動を広めたいと考えているとしています。

ザーン氏によると、チェロキー族とチョクトー族の族長は「私たちは7世代後の人々のために今決断を下さなければならない」と述べ、先進的なモビリティ分野である航空分野に注目。「私たちの若者がこれらの分野を切り拓けるようにする必要がある」としているそうです。ザーン氏自身も、人々をこのように啓発したいと考えていると述べています。

ザーン氏は、誰もがコミュニティの支えとなる存在に動機付けられ前進していくとし、自身が次世代のマイノリティの「動機づけのアンカー」となりたいとしています。マイノリティは、過去の手本となる存在が少ないため、大きな夢を実現できるとは思えないことが多いとザーン氏。「2、3、4世代後の人々の情緒的なアンカーとなり、自分自身の外に何かを構築すること――それが私の動機付けとなっている」と語っています。

ザーン氏は「そうすることで私たちは啓発できるのだと思う。時間軸にそうしたアンカーを残すことで」と締めくくっています。

Source: https://www.nasa.gov/image-article/nasa-research-pilot-david-zahn/