アメリカ航空宇宙局(NASA)の発表によると、元NASA事務局長のスティーブ・ジュルチク氏が11月23日、61歳で膵臓がんのため死去した。ジュルチク氏はNASAで30年以上にわたりキャリアを積み、2018年5月から2021年1月までNASAで最高位の文官である副長官を務めた。その後、政権交代の間、2021年1月から5月までNASAの事務局長代行を務めた。

ネルソンNASA長官は「スティーブは太陽系探査のために最も大胆な宇宙飛行の課題を解決し、人類の到達範囲を推進することに人生を捧げた。世界はスティーブをあまりにも早く失ったが、彼の親切さと卓越したリーダーシップの遺産は生き続ける。この困難な時期、家族や愛する人たちと共にあることを願っている」とコメントした。

ジュルチク氏はバージニア州ハンプトンのラングレー研究センター所長を経て、ワシントンD.C.のNASA本部で宇宙技術ミッション局の副長官を務めた。彼は新技術の開発・実証、人間とロボットによる探査、公私パートナーシップ、学界との連携に焦点を当て、NASAの宇宙技術ポートフォリオの策定と実行に責任があった。

ジュルチク氏は引退時に「NASAを率い、在任中にこの機関が目覚ましい成長と変革を遂げることを見てきたことは名誉だった。NASAの職員こそがこの機関を特別なものにしている。新型コロナウイルスのパンデミック時代を通じて、彼らの驚くべき業績に心から感謝している。NASAでは夢を現実に変え、不可能を可能にする。NASAファミリーの一員でありえたことを誇りに思う」と語った。

Source: https://www.nasa.gov/general/nasa-honors-steve-jurczyk-former-acting-administrator-space-leader/