アメリカのNASAの発表によると、1993年12月2日未明に、フロリダ州のケネディ宇宙センターから、ハッブル宇宙望遠鏡の修理のために、エンデバー号が打ち上げられた。

ハッブルは、宇宙飛行士が部品をスライドさせて交換できるよう設計されていた。しかし打ち上げ前には、最初の修理ミッションがこれほど緊急を要するとは誰も予想していなかった。

1990年の展開以来、望遠鏡は3年間、深刻な収差の結果としてぼやけた画像を地球に送信していた。鏡面の誤差は人間の髪の毛の幅の5万分の1に過ぎなかったが、光線が正確に集まらないという致命的な結果をもたらした。画像は地上からのものよりはるかに優れていたものの、世界が期待した品質には遠く及ばなかった。

修理ミッション1号は解決策だった。シャトルには、WFPC2とCOSTARなどの重要なアップグレード部品が搭載されていた。宇宙遊泳によるこれまでで最も複雑なミッションの1つで、宇宙飛行士は5回の船外活動を行い、35時間以上を費やした。

1993年12月18日早朝、ミッション終了約1週間後に、天文学者たちはボルチモアの宇宙望遠鏡科学研究所で、望遠鏡からの最初の新しい画像を目にした。星は、ハッブルの欠陥のある鏡の曖昧な影響なしに、はっきりと輝いていた。

修理ミッション1号は、ハッブルを天文学の最前線におく強力な望遠鏡に変える上で重要な役割を果たした。ミッションは、宇宙でできる作業の示威だった。そこから学んだ教訓は、国際宇宙ステーションや将来のミッションに活かされるだろう。

NASAは、当時の宇宙飛行士や科学者、技術者らのインタビューを収録したビデオシリーズで、修理ミッション1号を記念している。

Source: https://science.nasa.gov/missions/hubble/hubble-celebrates-30th-anniversary-of-servicing-mission-1/