アメリカ航空宇宙局(NASA)は12月4日、地球観測アプリ「GLOBE Observer」を利用し、スマートフォンで撮影した周囲の画像を人工知能(AI)で解析することで、より正確な地図作成が可能になったと発表した。

発表によると、2019年からGLOBEプロジェクトがボランティアに北南東西の4方向の画像提供を求めており、研究チームがこれをAIで解析した結果、従来の単一画像よりも正確な地図作成が実現できることが確認された。論文の筆頭著者である黄暁(Huang Xiao)氏は「AIモデルが複数の視点を統合し、意味づけするなど、人間らしい振る舞いをしていることが分かった。大変興奮している」とコメントした。

最新の人工衛星による地図でも解像度は数百メートル程度で、都市部の小規模な公園などが映し出されない場合がある。GLOBE Observerアプリを利用することで、科学者は局所的な空白を埋め、地球環境の変化を示す一貫した高解像度の地図作成に貢献できる。スマートフォンを使ってプロジェクトに参加し、地球をマッピングしよう。

Source: https://science.nasa.gov/get-involved/citizen-science/artificial-intelligence-plus-your-cell-phone-means-better-maps-of-earth/