アメリカ航空宇宙局(NASA)のゴダード宇宙飛行センター(グリーンベルト)のオーディオおよびポッドキャストリードを務めるケイティ・コナンス氏が、フォーブス誌の「30 Under 30」2024年度の顕彰対象者に選ばれた。NASAのジョンソン宇宙センター(ヒューストン)のシステムエンジニア、クレア・ラッキー氏も顕彰対象者に名を連ねた。

フォーブス誌の「30 Under 30」は、ビジネスと社会の流れを変えるとみなされる革新的な若手を選出するもので、今回は2万件以上の候補者から600名が選ばれた。

コナンス氏は「2018年にNASAに入局した時、NASAにはオーディオプログラムや戦略はまったくなかった。NPRの局アシスタントフェローシップを終えたばかりで、オーディオストーリーテリングの世界にワクワクしていた私にとって、NASAのコミュニケーションプログラムの新しい一部を構築できる貴重な機会が訪れたのだ。新しいメディアを試行錯誤できるチャンスを得られたこと、NASAのオーディオプログラムを今日のストーリーテリングユニットに成長させることができたことを、永遠に幸運だと感じる」とコメントした。

コナンス氏はオーディオコミュニケーションの仕事を通じてNASAのデジタル戦略を革新した。ストーリーテリングと戦略の交差点で活躍する創造的コミュニケーターで、NASAのデジタルオーディオ領域でのリーチを拡大し、世界中で数百万のダウンロードを実現した。

NASAでは5つの活発なポッドキャストを運営しており、2020年に立ち上げた旗艦ポッドキャスト「NASA’s Curious Universe」では、アップルポッドキャストだけでも800万回以上のエピソード再生を達成、平均70%のリスナー定着率を誇る。NASA初期キャリア業績メダル、ウェビー賞、ロバート・H・ゴダード賞を受賞した。

コナンス氏は2023年、NASAエンエスパニョールチームとのコラボで、NASA初のスペイン語ポッドキャストも立ち上げた。「今日、NASAのポッドキャストは世界中の数十万人のリスナーに宇宙と科学のストーリーを届け、若い世代の科学と宇宙への興味を喚起している。チームとともにそれらのストーリーを共有できることは、夢にも思わなかった素晴らしい経験だ」と述べている。

Source: https://www.nasa.gov/centers-and-facilities/goddard/nasa-audio-specialist-named-in-forbes-30-under-30-list-of-innovators/