アメリカ航空宇宙局(NASA)は2月、カリフォルニア工科大学において、ユーロパとエンセラダスの氷の地殻を突き抜け、生命の兆候を探るクライオボットミッション構想に関する最新の進展とロードマップについて議論するため、全米の研究者を招集したワークショップを主催した。

NASAの惑星探査科学技術局(PESTO)が開催したこのワークショップには、異なる分野と機関から約40人の一流研究者が参加し、この技術の成熟における進展を評価するとともに、残された課題について検討した。最近の研究では、氷殻環境の理解を深め、ミッションアーキテクチャーを詳述し、重要なサブシステムと技術の成熟に大きな進展があった。

とくにワークショップの参加者は、飛行準備アーキテクチャーのロードマップを進める上で鍵となる4つのサブシステムを特定した。それは、電力、熱制御、移動性、通信の各サブシステムである。これらのサブシステムの成熟に引き続き取り組むことで、科学者と技術者はこのミッション概念を将来のミッション機会に向けて準備する上でさらなる進展を遂げることができるだろう。海洋世界における生命の直接検出の可能性はこれまでになく高まっている。

この研究は、カリフォルニア工科大学ジェット推進研究所において、アメリカ航空宇宙局(NASA)との契約(80NM0018D0004)に基づいて実施された。

Source: https://science.nasa.gov/science-research/science-enabling-technology/digging-deeper-to-find-life-on-ocean-worlds/